保存ボタンって、いつまでフロッピーディスクなんだろうか
2,3年前から気になりだしたんだけど、PCで使うソフトの「保存」ボタンって未だにフロッピーディスクなんですよね。
私が普段使うソフトはだいたいMicrosoftかAdobeだけど、どっちも保存ボタンはフロッピーディスク。
保存のボタンがフロッピーディスクじゃないソフトって見たことがない、気がする。
フロッピーディスクって、最近社会人になったくらいの人だと知らないよね?
私は小学4年生からパソコンの授業があって、学校では基本的に作ったデータをフロッピーディスクに保存していた世代だけど、中学校に入学したあたりではもうフロッピーディスクをほとんど見かけなくなっていた。その後私たちが学校で作ったデータを保存するツールは一瞬だけMOになって、それもすぐ消えて、あっという間にUSBが主流になった。
フロッピーディスクというものを知ってる世代なら、フロッピーディスクのアイコンが保存ボタンであることは直観的に理解できるだろうけど、フロッピーディスクなんて触ったことない今の若い人たちは、「保存」のボタンがなぜあの形なのか、果たして知っているんだろうか…と考えたら、なんだかものすごく時代を感じる。
…とここまで書いたところで、ふと昔にはるか年上の人に聞いたことを思い出した。
フロッピーディスクがデータを持ち運ぶためのツールとしてメジャーになったのは、そんなにはるか昔のことではない、という話を。
曰く、windows95よりも前のwindows3.1の時代は、そもそもシステムデータの入った起動用のフロッピーディスクと、保存用のフロッピーディスクの2つを差さなければ使えなかった。つまり、まさにすべてのデータを(保存用の)フロッピーディスクに保存していた時代があったという。
だから保存ボタンがフロッピーディスクの形なのは、きっとその時代の名残なんだ。
あのフロッピーディスクは私の知っている持ち運び用の3.5インチフロッピーじゃなく、windows3.1時代の保存用フロッピーディスクを表しているんだ。
そう考えたら、すとんと腑に落ちる。
というのも、私の世代ではフロッピーディスクはあくまでデータを持ち運ぶためのツールでしかなかったから。
だから保存ボタンがフロッピーディスクなのは理解していたけれど、「いや、フロッピーに保存するとは限らないじゃん?」「いや、今回はハードディスクに保存しますけど?」みたいなちょっとした疑問を感じたことがあったのよね。
なーるほどね。
そう思うと、windows3.1が主流だった時代の方々にしてみれば私たち世代の認識だって十分「時代を感じる」んだろうなぁ。
それにしても、今更保存ボタンがフロッピーディスクの形じゃなくなっちゃったら、わからないだろうな~。フロッピーがハードディスクになってから二十年くらいは経っていて、最近ではハードディスクすらフラッシュストレージに替わっていってるけど。今更、保存ボタンがフラッシュストレージとかUSBの形になったりしたら、わかっていても目が認識できない気がする。
それに、フラッシュストレージって、画像検索してみる限りは、すごくアイコンにしづらそうな形をしている。もしフラッシュストレージ型の保存ボタンを実用化することになった暁には、デザイナーさんは大変そうだな。
など、など。
色々考えたけど、そもそも今の人たちはパソコン使わない、らしいね。
大学生なんかも、スマホでレポート書いちゃうと言うし。そのほうが速いんだって。
スマホのメモ帳とかで書いてるんだとしたら、自動保存だから保存ボタンとかないもんね。そのうち自動保存が主流になって、保存ボタンというもの自体がなくなっちゃうのかもね。
う~ん。やっぱり時代を感じる。よく考えたら平成ももうすぐ終わっちゃうんだもんなぁ。
無理もない。
それでは